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桜田門外の変「情念の炎」ブログへようこそ

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本日も、当ブログへアクセスしていただき、誠に有難うございます。皆様のお陰で、3年間にわたって挑戦してまいりました執筆活動も無事、終了することが出来ました。心より厚く御礼申し上げます。ブログでは、時折々に思いついたこと、感じたことなどを皆様方と対話するような気持ちで綴ってまいりますので、引きつづき宜しくお願い申し上げます。
  

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鹿児島研修旅行 (2)

  9月27日は、鹿児島研修旅行の中で最も重要な一日となりました。午前中は、鳥取、京都の仲間と一緒に西郷隆盛に縁のある洞窟や史跡を訪ね、往時を偲びました。いずれの場所も中国系の観光客が多く、どっちが「外人」なのか分らなくなるほどの賑わいぶりでした。眼下の港には巨大な外国客船が停泊し、数千人の外国人観光客が押し寄せて来ていました。
  昼食後、城山の一角にある鹿児島県立図書館を訪問しました。実は、ここの館長をなさっている方が、元鹿児島大学教授原口泉(日本史専門)先生なのです。ご承知の方もいらっしゃると思いますが、時代劇映画等の時代考証を担当する先生で、嘗てよくテレビでお顔を拝見したことがあります。その原口先生が、来年4月鳥取を訪問し、「明治維新と鳥取藩」についての講演をすることになっているのです。
  鳥取の友人森本氏は、嘗て鳥取県立図書館長をされていた方で、鳥取の輝かしい歴史を多くの鳥取市民、県民に訴えるべく早期退職し、自作映画を通してそれを理解させようと日夜奮闘なさっている熱血漢なのです。8年前、水戸で撮影された佐藤純弥監督の映画「桜田門外の変」に触発されて映画監督に転職し、テーマ別の短編映画を数多く手がけています。彼の持論、口癖は、明治維新の立役者は「薩長土肥」ではなく、「薩長水(水戸)因(因幡=鳥取)」だということです。水戸関係者としては、大変有難いお話ではありませんか!
  話が横道にそれてしまいましたが、原口先生を訪ねましたのは来年の講演の事前打ち合わせの意味があったからです。もう一つの目的は、現在製作中の映画の一シーンを撮るためでした。監督の話では、京都の五条大橋である女性が西郷隆盛の跡を追いかけて手紙を渡す場面なのですが、何とその西郷役を演ずるのが直系のご子孫西郷隆夫氏(ひ孫)だというのですから驚きです。女性役は女優のAさんで、御主人も俳優と伺いました。そのようなことで、図書館の館長室に入ると、原口先生ご夫妻、西郷隆夫氏、女優さんの四人が待っていたのです。館長室は大変広い部屋で、20人近くが座れるテーブルと椅子が用意され、そこに座って自己紹介が始まりました。外に館長の秘書が同席しました。
  1時間ほどで事前打ち合わせが終了し、その後休憩を挟んで衣装替えをし、図書館裏で撮影が始まりました。出来上がりは、1分ぐらいの場面だそうですが、何回も何回も撮影を繰返すので、1時間以上かかってしまいました。というのも、時折上空に飛行機が飛んで来たりするのでその時は、飛行音が消えるまで待たなければなりません。また、一般人が近くを話しながら歩くので、これも通り過ぎるまで撮影は出来ないからです。私は撮影に何回か同行しているので、その苦労がある程度分かっています。西郷隆夫氏の映画出演は初めてだそうですが、さすが御子孫だけあってひい爺さんの隆盛になり切って演じている光景が印象的でした。女優さんは慣れているので、安心して見ていられました。お二人は元々お知り合いで、息の合った演技が出来たと思います。

  撮影終了後、天文館通りを散策し、夕方、女優さんご夫妻が経営する居酒屋に場所を移し、懇親会に臨みました。この店は薩摩藩士のご子孫たちがよく集まるところで、一階の部屋には20人近くのお客様が来ていました。私たちが通されたのは二階の貸し切り部屋で、何と壁に桜田烈士の錦絵が飾ってあるのに驚かされました。絵の一枚一枚を確認したところ16枚で、どういう訳かわが先祖鯉渕要人の絵がありません。
  その旨を奥様に聞くと、主人に聞いてきますと言って一階に降りて行きました。直ぐに戻られて、一階に残り二人の分が飾ってあるとのお話なので、早速階段を降りて行きますと御主人が待っていて、「ご先祖様の錦絵はこれです」と言ってそれを外し、私にプレゼントするというのです。「折角、大切にしておいたもの頂く訳にはいかない」と断ったのですが、「是非受取って欲しい」ということで、結局は手に持たされてしまう破目になってしまいました。そうしましたら、そこに来ていたお客が総立ちになり、大拍手をしてくれたのです。私は感動して思わず涙が出てしまいました。鯉渕要人の隣には、大関和七郎の錦絵が飾ってありました。
 その後、錦絵を持って二階に戻りましたら、みんな驚いたような顔でこちらを見ていました。事情を説明すると、また大きな拍手が起こりました。そうこうしているうち原口泉先生がお見えになり、昼間に続いて交流会が始まりました。西郷隆夫氏も含め、鹿児島の方々の客人を迎える態度は誠に温かいものがあり、アッという間に数時間が過ぎてしまいました。原口先生の悦びようも尋常ではなく、大分酔っていらっしゃった様子でした。
  西郷隆夫氏は、用意した葉書に「敬天愛人」と揮毫し、参加者全員に配って下さいました。さらに水戸藩にまつわる話として、西郷家に代々伝わる口伝を披露して下さいました。それは水戸有志が依頼した薩摩藩三千の兵を出せなかったことを西郷隆盛が晩年までひどく悔やんでいたということで、そのお話を聞いているうちに鳥肌が立ちました。人間西郷の一端を垣間見るようであり、熱いものを感じさせられました。その他、大久保利通にまつわる貴重なお話も聞かせていただきました。
 いずれにしても、鹿児島県では「西郷隆盛」は英雄であり、県民の心の中に今でも息づいていることをしみじみと知らされた思いが致しました。どこへ行っても彼の似顔絵を描いた旗などが数多く見られたのもその証左かも知れません。
  最終日となった29日は、森本監督の案内で維新ふるさと館、尚古集成館、仙巌園等々を回って歩き、有意義なひと時を過ごすことが出来ました。
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プロフィール

鯉渕義文

Author:鯉渕義文
1945年、那珂市生まれ。茨城大学教育学部を卒業後、教員として那珂湊水産高校、鉾田二高、太田二高などに勤務。退職し現在は桜田門外の変同好会代表幹事。

「情念の炎」上巻、中巻、下巻
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