FC2ブログ

桜田門外の変「情念の炎」ブログへようこそ

                 桜田門外の変「情念の炎」ホームページはこちら
本日も、当ブログへアクセスしていただき、誠に有難うございます。皆様のお陰で、3年間にわたって挑戦してまいりました執筆活動も無事、終了することが出来ました。心より厚く御礼申し上げます。ブログでは、時折々に思いついたこと、感じたことなどを皆様方と対話するような気持ちで綴ってまいりますので、引きつづき宜しくお願い申し上げます。
  

FC2ブログランキング
←ご協力お願いします

伊藤栄太郎懐中日記のこと

  先日、このブログで郷土歴史研究の第一人者である水戸市在住のK氏をご紹介しましたが、実名は「小林義忠氏」です。若い頃から歴史に興味を持ち、自分の足で現地を訪問して一つひとつの史実を調べられたと言いますから頭が下がります。丁度、小生が手がけている幕末の水戸藩に関する史料もたくさん持っていらっしゃるということでお伺いしました所、折よく武田金次郎とともに遠島処置を申し渡された伊藤栄太郎に関する史料を見せていただきました。
  これについては大分前にお調べになったそうですが、千葉県まで何度も足を運び、御子孫の方とお会いしているうちに心が通うようになり、家宝として残されていた「懐中日記」なるものを見せていただいたそうです。御子孫の方は小林先生の熱心さに感銘し、その大事な日記の写真撮影に同意していただいたと伺いました。

  小生も、有難いことにその史料を拝見させていただきました。楷書で書いてある部分と崩し字の両方が使われていて、後者の方は専門家の方に御指導をうけないと内容が理解出来ません。この日記は明治になって時代が落ち着いてから、古い物を見て新たに書き写したように思われました。那珂湊戦争および天狗党西上中は日々の出来事が記されていますが、灯りもない敦賀の鰊蔵に入ってからは記録できず、後で回想して書いたようです。したがって、内容は大雑把になっていますが、鰊蔵から出されて敦賀の永厳寺に入った時の様子や、永厳寺から佐柿の准藩士屋敷に移ってからの主な出来事が簡単に記されていました。酒井家稿本になかったことが少し触れられていて、大変興味を覚えました。

 もともと伊藤栄太郎は千葉県匝瑳郡出身の若者で、同じ千葉出身の水戸藩士井田平三郎を慕って郷校の「潮来館」に入ったとのことでした。井田は、那珂湊戦争においては朝倉源太郎とともに林五郎三郎指揮のもと活躍していましたが、林が銃弾に斃れてからは、朝倉と一緒に潮来勢をひきいて転戦し、最終的には武田耕雲斎らと敦賀に向かいました。伊藤栄太郎は井田の家来として敦賀まで同行し、遠島処置を申し渡されました。水戸市史中巻などには伊藤が描いた那珂湊図が掲載されています。絵も得意で日記も残しているところから想像すると、かなり几帳面な性格であったように思われます。慶応四年五月末、伊藤は武田金次郎隊の一員として水戸に帰陣し、その後、市川勢追討の先鋒隊として武田金次郎らとともに越後に出撃したようです。
 戊辰戦争後、伊藤は警視庁巡査として職務を全うしたといいます。遠島を申渡された当時、確か二十代後半であったので、結構、長い期間警察官をしていたことになります。

 このような事実があったことが分かるのも、小林氏のような熱心な研究家がいるお陰であると感謝せずにはいられません。聞くところによれば、伊藤栄太郎は八日市場の戦争にも参加したそうですが、まだ文書では確認できていません。明治元年十月初旬の段階において、先鋒隊の武田金次郎も、山口徳之進を大将とする北越追討軍はまだ帰国していないことになっているので、その辺のところを確認するにはもう少し時間がかかりそうです。

  話は全く変わりますが、先日、小生のブログを見た栃木県のM氏からお電話をいただきました。桜田門外の変の折、高橋多一郎に随行していった水戸藩郷士の中の一人に「小室治作」という人物がいますが、M氏の小学校時代の友人(旧姓小室)に「小室治作」の御子孫がいるとのことで、何か知っていることがあれば、是非、教えて欲しいという問い合わせの内容でした。
  前々回、小室献吉(穂積亮之介)の記事を見たので、もしかしたら知っているかも知れないと思ったようです。聞くところによれば、小室治作の出身は「旧緒川村小舟」だそうです。小室献吉の出身は同じ緒川村の下桧沢村なので、もしかしたらで本家、分家の関係にあるかも知れなと想像しました。来月、M氏がその友人を乗せて「旧緒川村小舟」(現常陸大宮市)にいらっしゃるということなので、小生も合流してよく事情を教えて欲しいと願っています。

  ブログ記事を書くのは容易ではないのですが、このような問合せがあると、「やっぱり書いて良かったな」と思う昨今です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

鯉渕義文

Author:鯉渕義文
1945年、那珂市生まれ。茨城大学教育学部を卒業後、教員として那珂湊水産高校、鉾田二高、太田二高などに勤務。退職し現在は桜田門外の変同好会代表幹事。

「情念の炎」上巻、中巻、下巻
 「情念の炎」下巻
この本を購入する
茨城県内一部店舗で販売しています
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
FC2はユーザーの皆様から募金を募り義援金として支援を実施いたします。
映画「桜田門外ノ変」
桜田門外ノ変映画予告編 桜田門外ノ変メイキング 主題歌alan/悲しみは雪に眠る
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
リンク
検索フォーム
QRコード
QR