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桜田門外の変「情念の炎」ブログへようこそ

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本日も、当ブログへアクセスしていただき、誠に有難うございます。皆様のお陰で、3年間にわたって挑戦してまいりました執筆活動も無事、終了することが出来ました。心より厚く御礼申し上げます。ブログでは、時折々に思いついたこと、感じたことなどを皆様方と対話するような気持ちで綴ってまいりますので、引きつづき宜しくお願い申し上げます。
  

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武田源五郎らを備前邸に匿った穂積亮之介とは?

   三寒四温とまではいかないにしても、春は着実に近づいている気配が感じられる今日この頃です。寒さのため、しばらく散歩、ジョギィングなどの運動をさぼってしまったので、出来るだけ早い機会に再度、チャレンジしなければ、と思っています。

  さて、前回、茨城県郷土文化研究会が発刊している「郷土文化」という本をご紹介しましたが、その中で毎回のように紙面を賑わせているK氏の事が気になり、ある方を通して住所と電話番号を教えていただき、先日、友人とともに水戸のK氏宅にお邪魔させていただきました。勿論、事前に電話してご了解をいただいたのですが、その時いろいろなことが話題となり、一時間半もの長電話になってしまいました。
  お約束通り、午後一時半に到着し、ご自宅に上がらせていただきました。事前に質問事項を整理しておいたので、それに沿ってご教授いただくことになりました。天狗党敦賀関係では、武田耕雲斎の五男、源五郎猛が新保宿から秘かに助命されたのですが、その経緯が不明で以前から疑問に思っていました。これについては事前に電話でもお伺いしましたが、小生が今まで認識していたのとは全く違いました。
  K氏の研究によれば、一橋麾下の徒目付穂積亮之介なる人物が降伏状作成の関係で加賀藩の不破亮三郎と新保宿を訪れたことが発端になっているようです。今までの認識では、年輩の武田本人ではなく、若手の藤田小四郎、瀧平主殿らが応接しているのですが、K氏によれば武田耕雲斎に直に会っているとのことでした。しかも、穂積は単独で耕雲斎に会っているというのです。
  一般的な本では、穂積は「儒学者(敦賀史料)」、一橋本営の「徒目付」というように表記されています。勿論、年齢は記載されていません。小生はこの穂積に以前から注目していました。何故かれが武田源五郎ら三人を助命のために京都に連れて行ったのかが大きな疑問でした。

  ここでK氏の登場ということになります。かれは穂積を徹底的に追ったそうです。そうしましたら穂積が常陸国下桧沢村(旧緒川村、現常陸大宮市)出身で旧姓が小室献吉あることが分かり、お墓も探したところ栃木県鹿沼市にあることが判明し、文政七年生まれであることも突き止めたと言います。その時のK氏の感動が眼に浮かぶようです。
  穂積は野州鹿沼に出て医を開業するかたわら、鈴木文平の塾に入門し、儒学、医学を学び、文平の娘かい子の婿養子となり、名を鈴木俊益と改めた、といいます。昌平黌にも入門し、儒学を勉強しました。
  元治元年三月の天狗党挙兵、かれらが四月に尊王攘夷派で宇都宮藩家老縣勇記に働きかけて日光山の占拠を目指した時、鈴木俊益こと小室献吉は縣勇記の密偵となり、天狗党の対策に奔走したそうです。―途中省略―

  後になって一橋慶喜の家臣渋沢栄一が野州で家来を探し回っている時に眼に止まったのが医学者で儒学者の小室献吉でした。渋沢の口添えで入洛し、穂積亮之介の名前で一橋の家来になり、その才能が認められて徒目付になった模様です。
  穂積は、慶喜用心原市之進らとともに敦賀新保宿にきた天狗党の降伏書を作成する任務にかかわり、金沢藩の永原甚七郎、不破亮三郎らと新保宿を訪れます。ところが、実際天狗党の面々と話をしているうちに、穂積は自分の任務とは別の感情を抱き、武田一族のうちの誰かを助命しなければならないと考えるようになった、というのがK氏の見解です。勿論、そんなことが発覚すれば主家である一橋の立場はなくなってしまうので、切腹覚悟で一人決断したのではないか、と推理しています。穂積もまた尊王攘夷主義の立場から武田に深く同情したのだと思います。
  武田を憐れんだ穂積は、永原、不破に相談をもちかけ、極秘に新保宿から三人を連れ出し、通行手形を渡して京都の備前邸に匿った。これがK氏の調べた顛末です。武田と穂積だけの会見模様は、新作「狂気の風(仮称)」に入れたいと思うのですが、さてどうなることやら、結論はまだ出ていません。
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プロフィール

鯉渕義文

Author:鯉渕義文
1945年、那珂市生まれ。茨城大学教育学部を卒業後、教員として那珂湊水産高校、鉾田二高、太田二高などに勤務。退職し現在は桜田門外の変同好会代表幹事。

「情念の炎」上巻、中巻、下巻
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