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桜田門外の変「情念の炎」ブログへようこそ

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本日も、当ブログへアクセスしていただき、誠に有難うございます。皆様のお陰で、3年間にわたって挑戦してまいりました執筆活動も無事、終了することが出来ました。心より厚く御礼申し上げます。ブログでは、時折々に思いついたこと、感じたことなどを皆様方と対話するような気持ちで綴ってまいりますので、引きつづき宜しくお願い申し上げます。
  

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乱世に生きなければならなかった先人たちの思いを

  今年も相変わらず時の経つのが早く、2月に入ったかと思っているうちいつの間にか一週間が過ぎてしまいました。
  昨年9月から、水戸天狗党関係の資料をもとに幕末の水戸の歴史を調べてきましたが、知れば知るほど身につまされるようなことが多いことに驚いている昨今です。「天下の魁」と言われた水戸藩が内部分裂を起こしてしまい、他藩が新しい時代にむかって進む中、内部で壮絶な争いをしなければならない事態に陥ってしまったことは、誠に残念でなりません。勿論、その時代は徳川260年という長い時代が終焉を迎える時ですので、どこの藩でも大なり小なり揉め事があったことは避けられなかったのでしょうが、水戸藩の場合は余りにもひどいものでした。あの有名な天狗党西上が、敦賀の地において前代未聞の大量処刑という形で幕を閉じたことは、それを象徴するような大事件であったように思います。

  この事に関連しては昨年の10月、茨城県出身のH氏(現在敦賀在住)らの御尽力によって「水戸天狗党敦賀史料」という貴重な本(翻刻版)が出版されました。小生も昨年敦賀を訪れた折、友人のT氏からその本を贈呈していただき、日々研鑽しているところです。
  全体で340ページにおよぶ本で、「全編」(敦賀私立博物館所蔵)、「第貮號」(敦賀私立博物館所蔵)、「常野脱走浪士一件二冊之内第壹號」、「『酒井家編年史料稿本』に見える水戸天狗党事件関連記録」、「南越陣記」の五編からなり、その後に「福井県内に残る主な天狗党関係史料」の紹介と「解題」が添えられています。これは水戸市史などと違って、詳しい説明がない翻刻本なので、小生にとってはかなり難解なものです。しかし、大事な内容が記録されているので、専門家の助力を得てしっかり勉強していきたいと思っています。

  小生が特に関心を持っているのは、敦賀での処刑を免れて鰊蔵にもどされ、後に永厳寺に預けの身となった武田耕雲斎の孫「金次郎」です。当時17歳であった金次郎は、慶応2年5月、小浜藩の准藩士として、同じ遠島組の130余人ともに敦賀から西へ10キロほど離れた三方郡佐柿に移され、明治元年の三月には新政府から京都に呼び戻されます。その後、かれらは武装して江戸に向かい、小石川の水戸藩江戸屋敷に入ります。祖父、父をはじめ、処刑によって親族をことごとく失った金次郎は、敵対勢力に復讐を誓って次々と仇討を始めます。かれは、水戸に帰ってからも同様の行動をとり続けますが、その胸中には、一体どのような思いが込められていたのでしょうか。
  江戸幕府が崩壊し、明治という新しい時代を迎える中で、水戸藩はどのような動きをとったのでしょうか。戊辰戦争が進行中、水戸藩は対立する藩内勢力を一網打尽にすべく、そのことだけに全てのエネルギーを傾注していたのです。嘗て天下の魁を自負していた水戸藩は、内部の敵を相手に戦うという事態に追い込まれていたのです。このような「同穴の闘い」は、明治元年10月の松山戦争をもってようやく決着がつき、明治2年4月、反対勢力の将である市川三左衛門の処刑をもって終結を見ることになります。

  敦賀で処刑された「武田耕雲斎」は、次のような辞世の句を残しています。
    討もはた討たるゝもはた哀(憐)れなり    
         同じ日本のみだれ(乱)と思へば
    討もはた討たるゝもはた哀れなり    
         同じ日本のみためと思へば

 「討たるる敗者、討つ側の勝者、それは同じ日本人であり、日本の為と思って行動している、といった感懐が死に臨む武田の心中を去来していたのであろう。いずれにしても、同じ日本の乱れに生きなければならなかった当時の人々の勝敗を越えた哀れさが感じられる。敵を恨むでもなく、自己の正当性を強調するものでもなく、乱世に生きなければならなかった老志士の辞世は、幕末維新期の士民の歌でもあったのである」(水戸市史より)

  誠に悲惨な歴史ではありましたが、敢えて幕末維新期の郷土の歴史に眼をむけ、先人たちがたどった足跡を学ぶことは、現在に生きる私たちに様々な示唆を与えてくれます。それを学ぶきっかけとなるような研究成果が出せるよう、邁進していきたいと願っている昨今です。
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ブログ書初めおめでとうございます

鳥取の森本です。ブログの更新がされなかったので、体調を悪くされたのかと心配しておりました。今年初めての書き込みがなされて「鯉渕2015進発!」を感じ、おお、水戸が動き出した!と、心強く思います。書き込みの内容も幕末の水戸藩の核心に迫るもので、「鳥取も水戸とともに立ち申す。」っていう感じです。映画次回作は「鳥取龍馬伝」、龍馬は鳥取にも水戸にも来ていませんけど、龍馬の同志はたくさんおります。それをメインに龍馬が近江屋で暗殺されるまでを描きます。もう、わくわくしております。佐久間象山の暗殺も描きます。暗殺犯の前田伊右衛門は鳥取脱藩士で、河上彦斎は佐久間暗殺後、鳥取藩邸の長屋に帰り、因幡二十二士の一人の吉岡平之進と言葉を交わしています。その、吉岡の子孫が鳥取黒木龍馬会の副会長ということで、力が入っております。これまでで最長の1時間を超えるものになりそうです。
プロフィール

鯉渕義文

Author:鯉渕義文
1945年、那珂市生まれ。茨城大学教育学部を卒業後、教員として那珂湊水産高校、鉾田二高、太田二高などに勤務。退職し現在は桜田門外の変同好会代表幹事。

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